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ケース1 再根管治療(前歯部)

40代 男性

主訴「他院で根管治療しているが、なかなか治らない。その歯の歯茎から膿が出てる。」

病名

歯髄診断名:Previously initiated therapy

根尖部診断名:Symptomatic apical periodontitis with sinus tract

治療法:再根管治療(retreatment)

 

 

治療前

 

歯茎の膿の出口から、アクセサリポイントを入れた状態。右下1の根尖部に到達しているのがわかる。

 

 

 

治療後

 

赤矢印はMTAセメントにて根管充填。黄色矢印は垂直加圧(CWCT)にて根管充填。上部はCR充填。

 

 

術後5ヶ月。右下1根尖部の透過像の消失が確認できる。

 

 

治療費用

・初診カウンセリング  ¥5,500(税込)

・再根管治療     ¥121,000(税込)

 

治療期間 約2週間

 

治療回数 2回

 

利点

・歯牙の保存ができる。欠損補綴の回避。

 

欠点

・根管治療による偶発症のリスク

 

コメント

・この再根管治療(右下1)の症例は、マイクロスコープ下で根管内を確認すると、

根尖部で穿孔(パーフォレーション)していました。本来の根尖孔と、穿孔部位の位置をしっかりと

マイクロスコープ下で確認し、それぞれに適した根管充填材を充填しました。

術後速やかに膿の出口は消失し、術後5ヶ月にて根尖部透過像の消失が確認できました。

 

もしこの右下1を保存不可と判断し、抜歯した場合、両隣の歯を削ってブリッジ(②1①)にするのが

一般的です。ただし、ブリッジにするためには歯削って被せ物を入れるスペースを作る必要があります。

下顎前歯部はもともと歯質が薄いので、場合によっては被せ物を入れるスペースを作るために、

両隣の歯の神経を抜く「便宜抜髄」をしないと、ブリッジが出来なかった可能性があります。

 

隣在歯の削合を回避する手段としてインプラントもありますが、

中間欠損と言われる歯と歯の間に埋入するインプラントは高度な技術が術者に求められます。

また仮にインプラントの隣の歯が抜歯になった場合、インプラントと天然歯はブリッジできないので、

必然的にインプラントか義歯かの選択に迫られます。

 

たった一本の下の前歯のを抜歯するだけで、これだけ多くの複雑な治療判断をしなければならないことを

考えると、今回この一本の歯を残せたことは、その両隣の歯の健康寿命にも貢献できたこともあり、

本当によかったと思います。

 

 

 

院長 白瀬 浩太郎

 

 

 

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