ケース6 歯根端切除術(前歯部)①
※症例紹介の情報は、すべて患者様に許可を得た上で掲載しております。
60代 女性
主訴「昔に根管治療した歯の歯茎を抑えると痛い。」
病名(左上3)
歯髄診断名:Previously treated
根尖部診断名:Symptomatic apical periodontitis
治療法:歯根端切除術(apicoectomy)

左上3根尖部に透過像が見える。過去に他院にて歯根端切除術の既往がある。

再根管治療はせず歯根端切除術を介入。術直後。

術後1年。根尖部の透過像は消失し、骨の新生が見られる。
<治療費用>
・初診カウンセリング ¥5,500(税込)
・歯根端切除術(前歯部) ¥121,000(税込)
※被せ物の費用は含まれていません。
<治療期間> 約1週間
<治療回数> 1回
歯根端切除術
利点
・歯牙の保存ができる。欠損補綴の回避(もしこの左上3が抜歯となると、ロングスパンブリッジか
またはインプラントが想定される)。
・自費のブリッジを外すことなく対応できる。
欠点
・歯根端切除術による偶発症(アレルギー反応、口唇や歯茎の損傷、疼痛ショック)のリスク
コメント
・通常、最初から外科的歯内療法(歯根端切除術)を行うことはほとんどありません。
まずは通常の根管治療を試みて、根の病変が治るのかを確認します。
ただし、今回の症例は、太い土台(コア)を除去する際の歯根破折のリスクを考慮し、
再根管治療は行わず最初から歯根端切除術を選択しました。
術後の経過もよく、少ない治療回数で自費のブリッジも外すことなく、
患者様の主訴を解決できてよかったです。
院長 白瀬 浩太郎
しらせデンタルクリニック
〒520-0832 滋賀県大津市粟津町17番39号 style II 1F
〜 科学的根拠(エビデンス)に基づいた世界標準の根管治療を 〜
「歯の痛み、歯茎の張れ、深い虫歯、神経を残す治療、神経を抜く治療、根の治療 、
膿の袋の治療、歯根嚢胞の治療、歯の移植」等でお困りの方は【しらせデンタルクリニック】まで
お問い合わせください。